スリードライブとは?3回の動きと、修正の比率で見る反転パターン

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スリードライブとは

スリードライブとは、同じ方向への動き(ドライブ)が、3回続き、その間に、修正(逆方向の戻り)をはさみながら、高値(安値)を、切り上げ(切り下げ)ていく形です。英語では、「Three Drives Pattern(スリー・ドライブ・パターン)」と呼ばれます。3回目のドライブが、終わる付近で、反転が起きやすい、と考えます。

ハーモニックパターンの1つとして、紹介されることが、多い形です(出典により、説明は違い、発見者や年代も、はっきりしません)。ガートレーなどが、「5点の比率」で、決まるのに対し、スリードライブは、「ドライブと修正の、繰り返し」で、決まります。ハーモニックパターン全体の考え方は、別の記事で解説しています。この記事では、スリードライブの、比率の条件と、使い方を、解説します。

ドライブ1 → 修正a:ドライブ1の 61.8 %(または 78.6 %)戻し
修正a → ドライブ2:修正aの 161.8 %(または 127.2 %)
ドライブ2 → 修正b:ドライブ2の 61.8 %(または 78.6 %)戻し
修正b → ドライブ3:修正bの 161.8 %(または 127.2 %)(PRZ)

上の図は、売りの形(天井を狙う形)の例です。3回の上昇(ドライブ1・2・3)は、どれも100pipsで15本、修正a・bは、どちらも、直前のドライブの61.8%戻しです。高値は、①②③と、切り上がっています。橙の枠が、3回目のドライブの、完成を考える、PRZ(反転が起きやすい、と考える範囲)です。この図は、説明のために作った例で、実際の相場が、このように、きれいに動くことは、少ないです。

条件

スリードライブの条件として、よく紹介される、比率は、次のとおりです(解説書やソフトによって、数値や範囲は、異なります)。

項目比率の目安内容
修正(a・b)直前のドライブの、約61.8%(または約78.6%)戻し戻りの大きさ
ドライブ2・3直前の修正の、約161.8%(または約127.2%)次のドライブの、大きさ
高値(安値)切り上げ(切り下げ)3回とも、更新する
時間各ドライブ・各修正が、ほぼ同じ本数対称性。一致するとは、限らない

61.8%戻しには、161.8%の伸びが、78.6%戻しには、127.2%の伸びが、組み合わされると、次のドライブが、直前のドライブと、ほぼ同じ長さに、なります(確認の計算:0.618 × 1.618 ≒ 1.000、0.786 × 1.272 ≒ 1.000)。AB=CDと、同じ関係です。AB=CDについては、別の記事で解説しています。

計算例(売りの形)

ドライブ1が、148.00円から、149.00円(100pips)で、修正が、61.8%戻し、ドライブ2・3が、修正の161.8%になる例を、計算します(例の数値です)。

ドライブ1 = 149.00 − 148.00 = 1.00円(100pips)

修正a = 1.00 × 0.618 = 0.618円
        a の安値 = 149.00 − 0.618 = 148.382円 ≒ 148.38円

ドライブ2 = 0.618 × 1.618 = 0.9999 ≒ 1.00円(100pips)
        ② の高値 = 148.382 + 1.00 = 149.382円 ≒ 149.38円

修正b = ドライブ2(1.00円)の 61.8 % = 0.618円
        b の安値 = 149.382 − 0.618 = 148.764円 ≒ 148.76円

ドライブ3 の PRZ(bから測る)
        127.2 %:0.618 × 1.272 = 0.786円 → 148.764 + 0.786 = 149.550円 ≒ 149.55円
        161.8 %:0.618 × 1.618 = 1.000円 → 148.764 + 1.000 = 149.764円 ≒ 149.76円
        → PRZ は 149.55〜149.76円

78.6%戻しの場合

同じ、ドライブ1(100pips)で、修正が78.6%戻しの場合は、次のとおりです(ドライブ2は、修正aの127.2%)。

修正a = 1.00 × 0.786 = 0.786円
        a の安値 = 149.00 − 0.786 = 148.214円 ≒ 148.21円
ドライブ2 = 0.786 × 1.272 = 0.9998 ≒ 1.00円
        ② の高値 = 148.214 + 1.00 = 149.214円 ≒ 149.21円
修正の戻しaの安値ドライブ2の伸び(aに対して)②の高値
61.8%148.38円161.8%149.38円
78.6%148.21円127.2%149.21円

修正が深いほど、aの安値が低く、②の高値は、低くなります。この例では、どちらも、ドライブ2は、100pipsで、①の高値(149.00円)を、切り上げています。

他の分析との違い

スリードライブトリプルトップAB=CD
高値の関係3回、切り上がる3回、ほぼ同じ高さ2回目の動きが、1回目と等しい
判断の基準ドライブ・修正の比率ネックラインの割れABとCDの長さ
エントリー位置3回目のドライブの完成付近(PRZ)ネックラインの、ブレイク後Dの付近
特徴勢いが、強いまま、3回押して、反転を考える上値の、重さを、確認する動きが、2回で、完結する

トリプルトップは、別の記事で解説しています。スリードライブは、高値を切り上げ続ける、上昇トレンドの途中に見えるため、「天井」か「トレンドの継続」かの、判断が、難しくなります。

基本の使い方

1. 3回の動きを確認する

同じ方向への動きが、3回続き、高値(安値)が、切り上がって(切り下がって)いるかを、確認します。3回目が、まだ、完成していない段階で、決めつけないようにします。

2. 修正の比率を確認する

修正a・bが、直前のドライブの、約61.8%または、78.6%戻しの、範囲かを、確認します。

3. 3回目のドライブの、PRZを計算する

修正bが確定したら、bの安値から、127.2%〜161.8%の水準を、計算し、PRZを、考えます。

4. 反転のサインを、確認する

PRZに到達しても、そのまま、動き続けることが、あります。ローソク足の、反転の形や、勢いの弱まり(ダイバージェンスなど)を、確認します。ダイバージェンスについては、別の記事で解説しています。

5. 損切りと、目標を決める

損切りは、PRZの外側(161.8%の、さらに外)に、置く考え方が、あります。目標は、直前の修正bの安値付近まで、戻る水準とする考え方が、あります。

計算例:ドライブ3の完成付近で、売る場合

ドライブ3の、161.8%の水準(149.76円)で、売る場合を、考えます。損切りは、PRZの外側の150.00円、利益確定は、修正bの安値の148.76円とします(例の数値です)。

149.76円に、指値で売る場合

エントリー 149.76円、損切り 150.00円、利確 148.76円
リスク   = 150.00 − 149.76 = 0.24円(24pips)
リワード = 149.76 − 148.76 = 1.00円(100pips)
リスクリワード比 = 100 ÷ 24 ≒ 4.2

陰線が確定した足の終値(149.50円)で売る場合

エントリー 149.50円、損切り 150.00円、利確 148.76円
リスク   = 150.00 − 149.50 = 0.50円(50pips)
リワード = 149.50 − 148.76 = 0.74円(74pips)
リスクリワード比 = 74 ÷ 50 ≒ 1.5

反転が進んだことを確認した後の、149.10円で売る場合

エントリー 149.10円、損切り 150.00円、利確 148.76円
リスク   = 150.00 − 149.10 = 0.90円(90pips)
リワード = 149.10 − 148.76 = 0.34円(34pips)
リスクリワード比 = 34 ÷ 90 ≒ 0.4
エントリー価格リスクリワードリスクリワード比
指値(ドライブ3の161.8%)149.76円24pips100pips4.2
陰線の確定を確認149.50円50pips74pips1.5
反転が進んだのを確認149.10円90pips34pips0.4

確認を重ねるほど、ダマシは減りやすくなりますが、エントリーが遅れ、リスクリワード比は、下がります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。指値は、価格が161.8%まで届かず、反転して、エントリーできないことも、あります。この例では、損切りが近く(24pips)、リスクリワード比が、高く見えますが、損切り幅が小さい分、少しの動きで、損切りに、かかりやすく、スプレッドの影響も、受けやすいと、考えられます。また、PRZに到達しても、そのまま上昇して、4回目、5回目の動きに、なることも、あります。確認が遅れて、リスクリワード比が、1を下回るときは、目標を広げるか、見送る判断も、必要です。

注意点

1. 3回で止まるとは、限らない

3回目のドライブの後、さらに、4回目、5回目と、動きが、続くことが、あります。「3回」は、目安で、必ず3回で終わるわけでは、ありません。

2. 勢いの強い、トレンドの途中に見える

高値を、切り上げ続ける動きは、強い上昇トレンドと、区別しにくいことが、あります。環境認識を、行い、トレンドの勢いを、確認しましょう。

3. 比率・本数は、ずれることが多い

実際の相場では、ドライブや修正の、比率・本数が、きれいに、そろうことは、少ないと、考えられます。許容するずれの範囲を、広げるほど、後から当てはめやすくなります。

4. 点の取り方で、形が変わる

ヒゲで取るか、終値で取るかで、比率が、変わります。同じチャートでも、人によって、異なる形に見えることが、あります。

5. 解説によって、条件が違う

修正の戻しの比率、ドライブの伸びの比率は、解説書やソフトによって、異なります。使う基準を、決めて、後から、変えないようにしましょう。

6. ダマシ・負けが、続くことがある

たとえば、3回目のドライブでの売りが、損失40pipsで、5回続くと、合計−200pipsの損失です。その後の1回の利益が、250pipsなら、合計は+50pips、150pipsなら、合計は−50pipsです。この数字は、あくまで例ですが、損失を、利益で取り返せるかは、状況によって、変わります。環境認識については、別の記事で解説しています。

7. 足が確定するまで、分からない

足の途中では、PRZに、到達したように見えても、確定する前に、さらに動くことが、あります。確定するまで、分からないことを、忘れないようにしましょう。

初心者が間違えやすいポイント

「3回上がったら、必ず天井」と考える

3回目の後、さらに上昇することは、あります。「3回」だけで、判断しないようにしましょう。

2回目の段階で、先回りして売る

3回目が、まだ、始まっていない段階で売ると、2回目や、3回目の上昇で、損失が、広がります。3回目の、PRZの付近で、反転のサインを、確認しましょう。

修正の深さを、確認しない

修正が、浅すぎたり、深すぎたりすると、形では、なくなります。直前のドライブに対する、戻しの比率を、確認しましょう。

損切り幅の小ささだけで、判断する

損切りが近いほど、リスクリワード比は、高く見えますが、損切りに、かかりやすくなります。

検証せずに、使う

「スリードライブは、よく当たる」と聞いても、実際の成績は、通貨ペア・時間足・ルールの組み合わせで、変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • スリードライブは、同じ方向への動きが、3回続き、高値(安値)が、切り上がり(切り下がり)ながら、3回目の完成付近で、反転を考える形
  • 修正は、直前のドライブの、約61.8%(または78.6%)戻し、次のドライブは、修正の約161.8%(または127.2%)が、目安(解説書により、異なる)
  • 例では、ドライブ1が148.00円〜149.00円で、a=148.38円、②=149.38円、b=148.76円。ドライブ3のPRZは149.55〜149.76円
  • 例では、指値(4.2)、陰線の確定の確認(1.5)、反転が進んだのを確認(0.4)の順に、リスクリワード比が下がる。指値は、エントリーできないこともある
  • 3回で止まるとは限らず、強いトレンドの途中とも、区別しにくい
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。チャート分析の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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