ダイバージェンスとは?弱気・強気の見方と基本の使い方

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ダイバージェンスとは

ダイバージェンス(Divergence)とは、価格の動きと、オシレーター(RSI・MACD・ストキャスティクスなど)の動きが、逆行する現象です。日本語では、「逆行現象」と、呼ばれることも、あります。価格は、高値(安値)を更新しているのに、オシレーターは、更新していない、という形で、「トレンドの勢いが、弱まっている」サイン(目安)として、使われます。

弱気のダイバージェンス(下落への転換の目安)
 価格   :高値を更新(高値が切り上がる)
 オシレーター:高値を更新できない(高値が切り下がる)

強気のダイバージェンス(上昇への転換の目安)
 価格   :安値を更新(安値が切り下がる)
 オシレーター:安値を更新できない(安値が切り上がる)

この記事で、解説するのは、「レギュラー(通常)ダイバージェンス」です。逆の形で、トレンドの継続を示す「ヒドゥン・ダイバージェンス」については、別の記事で解説しています。

図は、ローソク足と、RSI(14)を、並べた例です。この図は、説明のために作った例で、ダイバージェンスの後に、必ず、このように、動くわけでは、ありません。RSIについては、別の記事で解説しています。

使われるオシレーター

ダイバージェンスは、さまざまな、オシレーターで、確認できます。

オシレーター見るポイント
RSI高値・安値と、RSIの、高値・安値を、比べる
MACD・ヒストグラム価格の高値・安値と、ヒストグラムの山・谷を、比べる
ストキャスティクス価格と、%K・%Dの、高値・安値を、比べる
CCI・モメンタムなど同様に、価格と、指標の高値・安値を、比べる

オシレーターによって、ダイバージェンスの、出やすさや、見え方が、違います。どの指標を、使うかは、使う人が、決める必要があります。

見つけ方と、手計算の例

見つけ方の手順は、次のとおりです。

1. 価格の、直近の高値(または安値)を、2つ選ぶ
2. 同じ位置(同じ足)の、オシレーターの値を、比べる
3. 価格は、更新、オシレーターは、更新していなければ、ダイバージェンス

計算例:弱気のダイバージェンス

価格の高値が、1つ目は24本目、2つ目は83本目で、終値で、比べるとします(図と同じ数値、例です)。

1つ目の高値2つ目の高値変化
価格(終値)151.00円151.47円+47pips(更新)
RSI(14)75.665.1−10.5(切り下がり)
価格の変化 = 151.47 − 151.00 = +0.47円(+47pips)  → 高値を更新
RSIの変化  = 65.1 − 75.6 = −10.5               → 高値を更新できていない

価格が上がっているのに、RSIが下がっているため、弱気のダイバージェンスと、判断できます。

勢いの違いを、見るために、1本あたりの変化も、計算します。

2つの高値の間隔 = 83 − 24 = 59本
価格の傾き = +47pips ÷ 59本 ≒ +0.80 pips/本
RSIの傾き  = −10.5 ÷ 59本 ≒ −0.18 /本

価格の傾きは、プラス、RSIの傾きは、マイナスで、向きが、逆です。

計算例:強気のダイバージェンス

価格の安値が、1つ目は130本目、2つ目は178本目とします(図と同じ数値、例です)。

1つ目の安値2つ目の安値変化
価格(終値)149.60円149.27円−33pips(更新)
RSI(14)22.232.4+10.2(切り上がり)
価格の変化 = 149.27 − 149.60 = −0.33円(−33pips)  → 安値を更新
RSIの変化  = 32.4 − 22.2 = +10.2               → 安値を更新できていない
2つの安値の間隔 = 178 − 130 = 48本
価格の傾き = −33pips ÷ 48本 ≒ −0.69 pips/本
RSIの傾き  = +10.2 ÷ 48本 ≒ +0.21 /本

価格が下がっているのに、RSIが上がっているため、強気のダイバージェンスです。

種類価格オシレーター見方の目安
弱気のダイバージェンス高値を更新高値を切り下げ上昇の勢いが弱まっている
強気のダイバージェンス安値を更新安値を切り上げ下落の勢いが弱まっている

他の分析との違い

ダイバージェンス買われすぎ・売られすぎ反転のローソク足パターン
見るもの価格と、オシレーターの、逆行オシレーターの、水準(70・30など)ローソク足の形
必要な情報2つの高値(安値)の比較現在の数値だけ直近の数本
出るタイミングトレンドの、終盤が、多い勢いが、強いときにも、出る転換点で、出る
主観の入りやすさ高値・安値の選び方で、変わる基準の設定で、変わる形の判断で、変わる

ダイバージェンスは、「勢いの変化」を、見るため、「買われすぎ・売られすぎ」より、トレンドの終盤を、見つけやすいと、言われることが、あります。ただし、出た後も、トレンドが、続くことは、多いです。ローソク足の反転パターンについては、別の記事で解説しています。

基本の使い方

1. 価格の高値・安値を、確認する

まず、チャートで、はっきりした高値・安値(スイングハイ・スイングロー)を、2つ選びます。小さな、ノイズは、選びません。

2. オシレーターの値を、比べる

同じ足の、オシレーターの値を、比べます。価格と、オシレーターで、向きが、逆なら、ダイバージェンスです。

3. ダイバージェンスだけで、売買しない

ダイバージェンスは、「勢いが、弱まっている」だけで、「反転した」わけでは、ありません。反転の確認(ローソク足の形、トレンドラインの割れ、直近の安値(高値)の割れなど)を、待つのが、一般的です。

4. 上位足の方向を、確認する

上位足の、トレンドと、逆の方向の、ダイバージェンスは、反転に、つながらず、短い調整で、終わることが、あります。環境認識については、別の記事で解説しています。

計算例:弱気のダイバージェンスで、売る場合

図の例(高値151.47円)で、弱気のダイバージェンスを、確認して、売る場合を、考えます。損切りは、2つ目の高値(151.47円)の少し上の151.60円、利益確定は、途中の押しの安値(150.45円)とします(例の数値です)。

2つ目の高値の近く(151.40円)に、指値で売る場合

エントリー 151.40円、損切り 151.60円、利確 150.45円
リスク   = 151.60 − 151.40 = 0.20円(20pips)
リワード = 151.40 − 150.45 = 0.95円(95pips)
リスクリワード比 = 95 ÷ 20 ≒ 4.8

陰線が確定して、RSIが、下がり始めた足の終値(151.15円)で売る場合

エントリー 151.15円、損切り 151.60円、利確 150.45円
リスク   = 151.60 − 151.15 = 0.45円(45pips)
リワード = 151.15 − 150.45 = 0.70円(70pips)
リスクリワード比 = 70 ÷ 45 ≒ 1.6

直近の安値(150.90円)を、下抜けた足の終値で売る場合

エントリー 150.90円、損切り 151.60円、利確 150.45円
リスク   = 151.60 − 150.90 = 0.70円(70pips)
リワード = 150.90 − 150.45 = 0.45円(45pips)
リスクリワード比 = 45 ÷ 70 ≒ 0.6
エントリー価格リスクリワードリスクリワード比
指値(2つ目の高値の近く)151.40円20pips95pips4.8
反落を確認(足の確定)151.15円45pips70pips1.6
直近の安値を下抜けた(継続の確認)150.90円70pips45pips0.6

確認を重ねるほど、ダマシは減りやすくなりますが、エントリーが遅れ、リスクリワード比は、下がります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。指値は、高値が、確定する前に、置くため、さらに、高値を更新されて、損切りに、なることも、あります。直近の安値の下抜けまで待つと、目標までの値幅が、小さくなるため、目標を広げるか、見送る判断も、必要です。

注意点

1. 出た後も、トレンドが続くことが、多い

ダイバージェンスが、出ても、価格が、そのまま、上昇(下落)を続けることが、あります。強いトレンドでは、ダイバージェンスが、何度も出ながら、価格が、動き続けることも、あります。図は、ダイバージェンスの後に、反転した例ですが、反転しない場合も、多いです。

2. 高値・安値の選び方で、見え方が、変わる

どの高値・安値を、比べるかで、ダイバージェンスが、「ある」「ない」が、変わります。同じチャートでも、人によって、判断が、分かれます。

3. 時間足によって、見え方が、変わる

日足では、ダイバージェンスが、あり、1時間足では、ない、ということが、あります。どの時間足の、ダイバージェンスを、見ているかを、はっきりさせましょう。

4. 指標の設定で、見え方が、変わる

RSIの期間(14など)や、MACDの設定で、ダイバージェンスの、出方が、変わります。設定を、変えると、ダイバージェンスが、消えたり、現れたりします。

5. レンジ相場では、機能しにくい

方向感のない、レンジ相場では、高値・安値の、更新が、頻繁に、入れ替わり、ダイバージェンスが、ダマシに、なりやすいです。

たとえば、ダイバージェンスでの売りが、損失25pipsで、8回続くと、合計−200pipsの損失です。その後の1回の利益が、250pipsなら、合計は+50pips、150pipsなら、合計は−50pipsです。この数字は、あくまで例ですが、損失を、利益で取り返せるかは、状況によって、変わります。環境認識については、別の記事で解説しています。

6. 足が確定するまで、分からない

確定前の足では、オシレーターの値が、動くため、ダイバージェンスが、「出ている」ように、見えても、確定したときには、消えていることが、あります。足が確定してから、確認するようにしましょう。確定するまで、分からないことを、忘れないようにしましょう。

初心者が間違えやすいポイント

「ダイバージェンスが出たら、必ず、反転する」と考える

ダイバージェンスは、「勢いが、弱まっている」サインで、「反転」の、保証では、ありません。反転の確認を、待ち、損切りを、先に、決めておくことが、必要です。

小さな高値・安値で、探してしまう

小さな波で、探すと、ダイバージェンスが、頻繁に、見つかります。はっきりした、高値・安値を、使うようにしましょう。

後から、当てはめる

反転した後に、「ここに、ダイバージェンスが、あった」と、線を引くのは、後付けです。リアルタイムで、確認できるかを、検証しましょう。

トレンドが、強いときに、逆張りする

強いトレンドでは、ダイバージェンスが、出ても、トレンドが、続くことが、あります。上位足の、方向を、確認しましょう。

検証せずに、使う

「ダイバージェンスで、天井・底が、分かる」と聞いても、実際の成績は、通貨ペア・時間足・指標・ルールの組み合わせで、変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • ダイバージェンスは、価格と、オシレーターの動きが、逆行する現象。勢いが、弱まっているサインの、目安
  • 弱気は、価格が高値を更新、オシレーターが高値を切り下げ。強気は、価格が安値を更新、オシレーターが安値を切り上げ
  • RSI・MACD・ストキャスティクス・CCIなど、さまざまな、オシレーターで、確認できる
  • 例では、弱気は、価格+47pips・RSI−10.5(75.6→65.1)、強気は、価格−33pips・RSI+10.2(22.2→32.4)
  • 例では、指値(4.8)、反落の確認(1.6)、直近の安値の下抜け(0.6)の順に、リスクリワード比が下がる。指値は、高値を、更新されることもある
  • 出た後も、トレンドが続くことが多い。高値・安値の選び方で、見え方が変わる。レンジ相場では、ダマシが多い
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。テクニカル指標の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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