サイファーパターンとは?CがAを超える形と、XCの78.6%戻しの考え方

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サイファーパターンとは

サイファーパターンとは、ハーモニックパターンの1つで、Cが、Aを超えて伸び、Dが、XからCまでの動き(XC)の、約78.6%を戻す水準になる形です。英語では、「Cypher Pattern(サイファー・パターン)」と呼ばれます。

ダレン・オグルズビー氏(英語表記は、Darren Oglesbee)が、見つけた形とされ、インターネット上の、ハーモニックトレードの、コミュニティから、広まった、と言われています(出典により、説明は違い、時期も、はっきりしません)。ガートレーなどは、「Dが、XAに対して、どの位置か」で、決まりますが、サイファーは、「Dが、XCに対して、どの位置か」で、決まる点が、特徴です。ハーモニックパターン全体の考え方は、別の記事で解説しています。この記事では、サイファーの比率の条件と、他の形との違いを、中心に、解説します。

X → A:最初の動き(XA)
A → B:XAの 38.2〜61.8 % 戻し
B → C:Aを超えて、XAの 127.2〜141.4 % の位置まで(Xから測る)
C → D:XC(XからCまで)の 78.6 % 戻し(PRZ)

上の図は、買いの形の例です。Xの安値から、Aの高値まで上昇し(XA)、Bまで戻し(AB)、Aを超えるCまで上昇し(BC)、Dまで、下げて(CD)、Dの付近で、反転しています。点線は、XからCまでの動き(XC)で、Dは、そのXCの、約78.6%を戻した位置です。この図は、説明のために作った例で、実際の相場が、このように、きれいに動くことは、少ないです。

サイファーの、比率の条件

サイファーの条件として、よく紹介される、比率は、次のとおりです(解説書やソフトによって、特に、Bの範囲が、異なります)。

区間比率の目安内容
BXAの約38.2〜61.8%戻しABが、XAの38.2〜61.8%
CXAの約127.2〜141.4%(Xから測る)Aを超えて伸びる。ガートレー系との違い
DXCの約78.6%戻しXからCまでの動きの、78.6%を戻す。PRZ

ガートレー系の形では、Cは、Aを超えませんが、サイファーでは、Cが、Aを超えます。また、Dの基準が、XAではなく、XCである点も、違いです。フィボナッチ比率については、別の記事で解説しています。

計算例(買いの形)

Xが148.00円(安値)、Aが150.00円(高値)で、BがXAの50%戻し、CがXAの127.2%、DがXCの78.6%戻しになる例を、計算します(例の数値です)。

XA = 150.00 − 148.00 = 2.00円(200pips)

B = 150.00 − 2.00 × 0.5 = 149.00円
AB = 1.00円(XAの 50 %)

C = 148.00 + 2.00 × 1.272 = 148.00 + 2.544 = 150.544円 ≒ 150.54円
(Aより、150.544 − 150.00 = 0.544円(約54pips)上)

XC = 150.544 − 148.00 = 2.544円(約254pips)

D = 150.544 − 2.544 × 0.786 = 150.544 − 1.9996 = 148.5444円 ≒ 148.54円
CD = 150.544 − 148.544 = 2.000円(約200pips)
Dは、Xより、148.544 − 148.00 = 0.544円(約54pips)上
確認する項目例の値目安の範囲判定
AB ÷ XA(Bの戻し)0.5000.382〜0.618範囲内
XAに対するC(Xから測る)1.272約1.272〜1.414範囲内
CがAを超える150.54円 > 150.00円Aを超える範囲内
XCに対するDの戻し0.786約0.786範囲内
DとX148.54円 > 148.00円Xを割らない範囲内

すべての条件が、範囲内に、収まっているため、「サイファーに近い形」と、いえます。ただし、実際の相場では、ここまで、きれいに、そろうことは、少ないです。

Cの位置で、Dも変わる

Cが、127.2%か、141.4%かで、XCの長さが、変わり、Dも、変わります(例の数値)。

Cの位置(Xから測る)Cの価格XCDの価格(XCの78.6%戻し)
127.2%150.54円2.544円148.54円
141.4%150.83円2.828円148.61円
Cが141.4%の場合:C = 148.00 + 2.00 × 1.414 = 150.828円 ≒ 150.83円
                 XC = 150.828 − 148.00 = 2.828円
                 D = 150.828 − 2.828 × 0.786 = 150.828 − 2.223 = 148.605円 ≒ 148.61円

Cの位置が、約29pips違っても、Dの差は、約7pipsです。Dは、Xに近い位置に、あり、Cが、さらに、高くなっても、Dは、Xから、あまり離れません。

他のハーモニックパターンとの違い

ガートレーサイファー
B(XAの戻し)約61.8%約38.2〜61.8%
CABの戻し(Aを超えない)Aを超える(XAの約127.2〜141.4%)
Dの基準XAの78.6%戻しXCの78.6%戻し
Dの位置(例)Xの43pips上(例の数値)Xの54pips上(例の数値)
特徴基本の形CがAを超え、Dの基準が、XC

ガートレーは、別の記事で解説しています。サイファーは、Cが、Aを超える、「勢いのある動き」の後に、大きく戻す形です。この「Aを超える」動きは、トレンドの、継続にも、見えるため、判断が、難しくなります。

基本の使い方

1. XとAを決める

直近の、はっきりした、高値と安値を、XとAに、決めます。点の取り方で、形が変わるため、取り方を、事前に、決めておきます。

2. Bを確認する

BがXAの、約38.2〜61.8%戻しの範囲かを、確認します。深く戻りすぎている場合は、別の形の、可能性が、あります。

3. Cを確認する

CがAを超え、XAの、約127.2〜141.4%の範囲かを、確認します。

4. Dの水準(PRZ)を、計算する

Cが、確定したら、XCの78.6%戻しの水準を、計算し、PRZを、考えます。

5. 反転のサインを、確認する

Dに到達しても、そのまま、動き続けることが、あります。ローソク足の、反転の形などを、確認します。

6. 損切りと、目標を決める

損切りは、Xの外側に、置く考え方が、あります(Xを割ると、形が崩れる、ため)。目標は、CDの動きの、一部を、戻した水準(38.2%、61.8%など)と、する考え方が、あります。

計算例:Dで、買う場合

D=148.54円(XCの78.6%戻し)で、買う場合を、考えます。損切りは、Xの148.00円より、15pips下の147.85円、利益確定は、CDの下げの61.8%を戻した水準(148.54円 + 2.00円 × 0.618 ≒ 149.78円)とします(例の数値です)。

D(148.54円)に、指値で買う場合

エントリー 148.54円、損切り 147.85円、利確 149.78円
リスク   = 148.54 − 147.85 = 0.69円(69pips)
リワード = 149.78 − 148.54 = 1.24円(124pips)
リスクリワード比 = 124 ÷ 69 ≒ 1.8

陽線が確定した足の終値(148.80円)で買う場合

エントリー 148.80円、損切り 147.85円、利確 149.78円
リスク   = 148.80 − 147.85 = 0.95円(95pips)
リワード = 149.78 − 148.80 = 0.98円(98pips)
リスクリワード比 = 98 ÷ 95 ≒ 1.0

反転が進んだことを確認した後の、149.15円で買う場合

エントリー 149.15円、損切り 147.85円、利確 149.78円
リスク   = 149.15 − 147.85 = 1.30円(130pips)
リワード = 149.78 − 149.15 = 0.63円(63pips)
リスクリワード比 = 63 ÷ 130 ≒ 0.5
エントリー価格リスクリワードリスクリワード比
指値(D)148.54円69pips124pips1.8
陽線の確定を確認148.80円95pips98pips1.0
反転が進んだのを確認149.15円130pips63pips0.5

確認を重ねるほど、ダマシは減りやすくなりますが、エントリーが遅れ、リスクリワード比は、下がります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。指値は、価格がDに届かず、エントリーできないことも、あります。また、Dに到達しても、Xを割り込んで、下げ続け、損切りに、かかることも、あります。目標を、CDの下げの38.2%を戻した水準(148.54円 + 0.764円 ≒ 149.31円)にすると、指値の場合のリワードは、約77pipsで、リスクリワード比は、約1.1になります。確認が遅れて、リスクリワード比が、1を下回るときは、目標を広げるか、見送る判断も、必要です。

注意点

1. 比率が合っても、反転するとは、限らない

サイファーの条件が、そろっても、Dで、反転するとは、限りません。Xを割り込んで、下げ続けることが、あります。

2. CがAを超える動きは、ブレイクアウトに見える

Aを超える動きは、高値の更新に見えるため、トレンドの、継続と、区別しにくいことが、あります。Cの後、大きく戻さなければ、形には、なりません。

3. 解説によって、条件が違う

特に、Bの範囲は、解説書やソフトによって、異なります。同じチャートでも、ソフトによって、形の判定が、変わることが、あります。使う基準を、決めて、後から、変えないようにしましょう。

4. Dの基準が、XAではなく、XC

ガートレーなどの感覚で、XAを基準にすると、Dの位置を、間違えます。サイファーは、XCが基準です。

5. 点の取り方で、形が変わる

ヒゲで取るか、終値で取るかで、比率が、変わります。同じチャートでも、人によって、異なる形に見えることが、あります。

6. 形が、完成しないことが多い

B・Cまでは、形に見えても、Dが、期待した水準に、ならないことが、多く、形が、成立するのは、一部と、考えられます。

7. ダマシ・負けが、続くことがある

たとえば、Dでの買いが、損失40pipsで、5回続くと、合計−200pipsの損失です。その後の1回の利益が、250pipsなら、合計は+50pips、150pipsなら、合計は−50pipsです。この数字は、あくまで例ですが、損失を、利益で取り返せるかは、状況によって、変わります。環境認識については、別の記事で解説しています。

8. 足が確定するまで、分からない

足の途中では、Dの水準に、到達したように見えても、確定する前に、さらに動くことが、あります。確定するまで、分からないことを、忘れないようにしましょう。

初心者が間違えやすいポイント

Dを、XAの戻しで、計算する

サイファーのDは、XCの78.6%戻しです。XAの78.6%戻しでは、ありません。

Cが、Aを超えたら、すぐ逆張りする

Aを超えた時点では、Cの確定では、なく、そのまま、伸びることが、あります。Cの確定を、確認してから、Dの水準を、計算しましょう。

条件の1つだけで、形だと考える

Bの戻し、Cの位置、Dの位置が、そろって、はじめて、形に近くなります。1つだけ合っても、形とは、いえません。

ガートレーと、混同する

Cが、Aを超えるか、超えないかで、形は、変わります。

検証せずに、使う

「サイファーは、よく当たる」と聞いても、実際の成績は、通貨ペア・時間足・ルールの組み合わせで、変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • サイファーは、Bが、XAの約38.2〜61.8%戻し、Cが、Aを超えて、XAの約127.2〜141.4%、Dが、XCの約78.6%戻しの、ハーモニックパターン
  • ガートレー系と違い、CがAを超え、Dの基準が、XAではなく、XC
  • 例では、X=148.00円、A=150.00円で、B=149.00円、C=150.54円、D=148.54円(Xより54pips上)
  • 例では、指値(1.8)、陽線の確定の確認(1.0)、反転が進んだのを確認(0.5)の順に、リスクリワード比が下がる。指値は、エントリーできないこともある
  • Aを超える動きは、ブレイクアウトと区別しにくい。解説によって、Bの範囲などが違う
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。チャート分析の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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