時間足とは?種類・使い分け・マルチタイムフレーム分析

目次

時間足とは

時間足とは、ローソク足1本が表す時間の長さのことです。同じ値動きでも、時間足を変えると、チャートの見え方が大きく変わります。

  • 1分足:ローソク足1本が、1分間の値動きを表す
  • 1時間足:ローソク足1本が、1時間の値動きを表す
  • 日足:ローソク足1本が、1日の値動きを表す

時間が短いほど、細かい動きが見え、長いほど、大きな流れが見えます。

時間足の種類

時間足1本の時間MT4・MT5の表記見えるもの
1分足1分M1数分以内の細かい動き
5分足5分M5短期の動き
15分足15分M15短期〜数時間の動き
30分足30分M30数時間の動き
1時間足1時間H11日の中の動き
4時間足4時間H4数日の動き
日足1日D1数週間〜数か月の流れ
週足1週間W1数か月〜数年の流れ
月足1か月MN数年〜長期の流れ

使えるのは、ツールによって異なります。MT4は上記の9種類です。MT5では、さらに細かい時間足(2分足・3分足・2時間足など)も使えます。

時間足が変わると、ローソク足はどう変わるか

短い時間足のローソク足が集まって、長い時間足の1本になります。

長い時間足の1本は、次のように決まります。

四本値決まり方
始値期間の最初の足の始値
高値期間内の足の高値の最高値
安値期間内の足の安値の最安値
終値期間の最後の足の終値

計算例

図の数値例(1時間足4本)で考えます。

始値高値安値終値
1本目10010399102
2本目102105101104
3本目104106100101
4本目10110499103
始値 = 1本目の始値           = 100
高値 = 4本の高値の最高値     = 106
安値 = 4本の安値の最安値     =  99
終値 = 4本目の終値           = 103

4時間足では、始値100・高値106・安値99・終値103の陽線になります。途中に陰線(3本目)があっても、4時間足では1本の陽線にまとまることが分かります。

時間足ごとの特徴

短い時間足(1分足〜15分足)

  • 値動きが細かく見える:エントリーのタイミングを、細かく探せる
  • ノイズ(意味の薄い小さな動き)が多い:ダマシ(偽のサイン)が増えやすい
  • 動きが速く、判断に素早さが必要
  • スキャルピング・デイトレードで使われる

中くらいの時間足(30分足〜4時間足)

  • 短期と長期の、中間のバランス
  • デイトレード・スイングトレードで使われる
  • 1日の中の流れや、数日の動きを把握しやすい

長い時間足(日足〜月足)

  • 大きな流れ(トレンド)が見やすい
  • ノイズが少なく、一般に信頼されやすいと考えられている
  • 重要な価格帯(サポート・レジスタンス)も、長い時間足のほうが意識されやすい
  • スイングトレード・長期投資で使われる

時間足とトレードスタイルの関係

トレードスタイルよく使われる時間足
スキャルピング1分足・5分足
デイトレード5分足〜1時間足
スイングトレード4時間足・日足
長期投資日足・週足・月足

あくまで目安で、決まったルールではありません。

マルチタイムフレーム分析

マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足を組み合わせて、相場を見る方法です。

基本の考え方:長い足から短い足へ

  1. 長い時間足で、大きな流れ(方向)を確認する
  2. 中くらいの時間足で、重要な価格帯やパターンを探す
  3. 短い時間足で、エントリーのタイミングを探す

この順番で見ていくことを、トップダウン分析と呼ぶこともあります。

具体例(デイトレードの場合)

時間足見ること
日足大きな方向(上昇か下降か、レンジか)
1時間足近くの重要な価格帯
5分足エントリーのタイミング

時間足の組み合わせの目安

一般に、3〜6倍程度の差がある時間足を組み合わせることが多いと言われています。

主に見る時間足上位足(方向の確認)下位足(タイミング)
5分足15分足〜1時間足1分足
1時間足4時間足〜日足5分足〜15分足
日足週足1時間足〜4時間足

マルチタイムフレームのメリット

  • 大きな流れに逆らった取引を避けやすくなる
  • 短い時間足のノイズに惑わされにくくなる
  • 根拠が重なる場所(複数の時間足で意識される価格帯)を見つけられる

注意点

  • 見る時間足を増やしすぎない:2〜3つに絞る。多いと判断が混乱する
  • 時間足ごとに、結論が食い違うことがある。その場合は、長い時間足の方向を優先するのが一般的な考え方

日足の区切りの時間に注意

日足が切り替わる時間(日の変わり目)は、FX会社やツールによって異なります。

FX市場は24時間動いているため、どの時刻を「1日の始まり」にするかを、各社が決めています。

  • 多くの場合、ニューヨーク市場のクローズ時間に合わせて切り替わる
  • 日本時間では、夏時間・冬時間で、1時間のずれが生じる
  • MT4・MT5では、ブローカーのサーバー時間に基づいて切り替わる

その結果、同じ日足でも、FX会社やツールによって、始値・終値・形が少し違うことがあります。

ポイント:複数のツールで日足を見比べるときは、日の区切りの時間が同じかを確認しましょう。

時間足の選び方

1. 自分の取引スタイルに合わせる

使える時間と、保有する期間に合った時間足を選びます。

2. 取引できる時間に合わせる

日中は仕事で、チャートを見られないなら、1分足・5分足は不向きです。4時間足・日足を使い、1日に数回確認するスタイルが続けやすくなります。

3. 慣れた時間足を、軸にする

最初は、1つの時間足を軸にして、その動きの癖を理解しましょう。慣れてきたら、上位足・下位足を加えます。

初心者が間違えやすいポイント

短い時間足だけを見て、売買する

短い時間足だけでは、大きな流れが見えません。上位足の方向と逆にエントリーして、損失になることがあります。

時間足を頻繁に変える

結果が出ないからと、時間足をころころ変えると、自分のルールが定まりません。

見る時間足を増やしすぎる

5つも6つも見ると、判断が混乱します。2〜3つに絞りましょう。

「長い時間足=必ず正しい」と考える

長い時間足は、一般に信頼されやすいものの、絶対ではありません。

時間足によって、ローソク足の形が変わることを知らない

5分足では陰線でも、1時間足では陽線ということがあります。どの時間足の話をしているかを、常に意識しましょう。

まとめ

  • 時間足は、ローソク足1本が表す時間の長さ
  • 短い時間足は細かい動きが見えるがノイズが多く、長い時間足は大きな流れが見やすい
  • 長い時間足の1本は、短い足の「最初の始値・最後の終値・最高値・最安値」で決まる
  • トレードスタイルに合わせて、時間足を選ぶ
  • マルチタイムフレーム分析では、長い足で方向 → 中の足で価格帯 → 短い足でタイミングの順に見る
  • 日足の区切りの時間は、FX会社やツールによって異なる
  • 見る時間足は、2〜3つに絞る

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の時間足や手法の利用を勧めるものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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