四本値とは
四本値(よんほんね)とは、1つの期間の値動きを表す、4つの価格のことです。
| 四本値 | 英語 | 略称 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 始値(はじめね) | Open | O | その期間の最初のレート |
| 高値(たかね) | High | H | その期間の最も高いレート |
| 安値(やすね) | Low | L | その期間の最も低いレート |
| 終値(おわりね) | Close | C | その期間の最後のレート |
英語の頭文字から、OHLC(オーエイチエルシー)とも呼ばれます。
ローソク足やバーチャートは、この四本値を使って、1本の足を描いています。四本値がそろえば、ローソク足は描ける、ということです。
四本値の「期間」とは
四本値は、時間足ごとに決まります。
| 時間足 | 四本値の期間 |
|---|---|
| 1時間足 | その1時間 |
| 日足 | その1日 |
| 週足 | その1週間 |
たとえば、日足の始値は、その日の最初のレート、日足の終値は、その日の最後のレートです。
それぞれの価格の意味
始値:その期間のスタート
その期間の最初に取引されたレートです。
FXは24時間取引されているため、多くの場合、直前の足の終値とほぼ同じ価格から始まります。ただし、週明けには、窓開けで、ずれることがあります。
高値:その期間の天井
その期間に最も買われた(上昇した)価格です。一時的にでも、そのレートに到達すれば、高値になります。
安値:その期間の底
その期間に最も売られた(下落した)価格です。
終値:その期間の結論
その期間の最後のレートです。4つの中で、最も重視されることが多い価格です。
なぜ終値が重視されるのか
終値は、その期間の売買の「最終的な決着」を表すと考えられているためです。
- 高値・安値は、一時的な動き(急な値動きやヒゲ)でも更新される
- 終値は、その期間を通した売買の結果、最終的に落ち着いた価格
終値が重視される場面
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| 終値ベースのブレイク | 水平線やラインを、ヒゲではなく、終値で超えたかで判断する |
| 移動平均線 | 一般に、終値を元に計算される |
| 日足・週足の終値 | 長い時間足の終値は、多くの参加者が注目する |
| ローソク足パターン | 多くのパターンで、終値の位置が判定の条件になる |
具体例:ヒゲと終値
150.00円に、水平線(レジスタンス)があるとします。
| ケース | 高値 | 終値 | 判断 |
|---|---|---|---|
| ケースA | 150.20円 | 149.80円 | 一時的に超えたが、終値では超えていない(ヒゲで押し戻された) |
| ケースB | 150.20円 | 150.15円 | 終値でも超えた(ブレイクと見なされやすい) |
どちらも、高値は150.00円を超えていますが、終値で超えたかどうかで、意味が違うと考えられます。
四本値から分かること
値幅(レンジ)
値幅 = 高値 − 安値
その期間に、どれくらい動いたかを表します。これはボラティリティ(変動の大きさ)の目安になります。
実体の大きさ
実体の大きさ = |終値 − 始値|
最終的に、どれくらい動いたかを表します。
上ヒゲ・下ヒゲの長さ
上ヒゲ = 高値 − max(始値, 終値)
下ヒゲ = min(始値, 終値) − 安値
一度行って、戻された幅を表します。
計算例
USD/JPYの日足で、四本値が次の場合。
| 四本値 | レート |
|---|---|
| 始値 | 150.00円 |
| 高値 | 150.80円 |
| 安値 | 149.70円 |
| 終値 | 150.50円 |
値幅 = 150.80 − 149.70 = 1.10円(110pips)
実体 = 150.50 − 150.00 = 0.50円(50pips) ※終値 > 始値なので陽線
上ヒゲ = 150.80 − 150.50 = 0.30円(30pips)
下ヒゲ = 150.00 − 149.70 = 0.30円(30pips)
読み取れること:
- 110pipsの範囲で動いた日で、最終的には50pips上昇して終わった(陽線)
- 上下に30pipsずつのヒゲがあり、一度は下に、一度は上に、押し戻された
四本値と、他の指標の関係
四本値は、さまざまなテクニカル指標の計算の元データになります。
| 指標 | 使う価格 |
|---|---|
| 移動平均線 | 主に終値 |
| ボリンジャーバンド | 主に終値 |
| RSI・MACD | 主に終値 |
| ATR(値動きの大きさ) | 高値・安値・前日の終値 |
| ピボット | 前日の高値・安値・終値 |
| 平均足 | 始値・高値・安値・終値のすべて |
これらは、別記事で解説しています。
四本値を確認する方法
MT4・MT5の場合
- チャートの足にマウスカーソルを合わせると、始値・高値・安値・終値が表示される(設定による)
- 「データウィンドウ」を開くと、カーソルを合わせた足の数値を確認できる
FX会社のツール・TradingViewの場合
多くのツールで、足にカーソルを合わせると、四本値が表示されます。
四本値についての注意点
チャートのレートは、買値(Ask)ではなく、売値(Bid)が基本
多くのチャートは、売値(Bid)を基準に描かれています。買いポジションを持っている人が決済するのも、売値(Bid)です。
買値(Ask)のチャートは、スプレッドの分だけ、上にずれます。四本値が、ツールやFX会社によって少し違うのは、価格の元になるレートの違いも理由の一つです。
同じ時間足でも、FX会社によって四本値が違うことがある
FX会社ごとに、配信しているレートが少し異なるため、同じ時間足でも、四本値が一致しないことがあります。特に、日足の区切りの時間が異なると、高値・安値・終値が変わります。
週明けの始値に注意
週明けの始値は、前の週の終値とずれることがあります(窓開け)。その週の日足・週足の始値は、窓が開いた後の価格になります。
初心者が間違えやすいポイント
高値・安値と、始値・終値を混同する
- 高値・安値:その期間の最高・最安(ヒゲの先)
- 始値・終値:その期間の最初・最後(実体の上端・下端)
終値を軽視する
高値・安値は一時的な動きでも更新されますが、終値は、その期間の最終的な結果です。終値で判断する習慣をつけましょう。
「終値」を、日本時間の「夕方」「夜」だと思い込む
FXは24時間取引されるため、終値は、「その時間足の最後のレート」です。日足の場合、日の変わり目の時刻は、FX会社やツールによって異なります。
「始値=前の足の終値」と断定する
多くの場合は、ほぼ同じですが、窓開けなどでずれることがあります。
まとめ
- 四本値とは、始値・高値・安値・終値の4つの価格(OHLC)
- ローソク足は、四本値から作られる
- 始値は期間の最初、終値は最後、高値・安値は最高・最安
- 終値は、その期間の最終的な結果として、最も重視されることが多い
- 四本値から、値幅・実体・ヒゲの長さを計算できる
- 多くのテクニカル指標は、四本値(特に終値)を元に計算される
- 同じ時間足でも、FX会社やツールによって、四本値が少し違うことがある
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。
