陽線・陰線とは?見分け方と色の違い、読み取れること

目次

陽線・陰線とは

ローソク足は、始値と終値の位置関係によって、陽線(ようせん)と陰線(いんせん)の2種類に分けられます。

陽線陰線
条件始値 < 終値始値 > 終値
意味その期間に上昇して終わったその期間に下落して終わった
実体の上端終値始値
実体の下端始値終値
色(日本の慣習)赤青

始値より終値が高ければ陽線、低ければ陰線というシンプルなルールです。

陽線とは

陽線とは、終値が始値より高い足です。その期間の中で、買いが優勢だったことを表します。

陽線の実体の長さ = 終値 − 始値(プラスの値)

例

USD/JPYの1時間足で、始値が150.00円、終値が150.30円の場合。

終値150.30 − 始値150.00 = +0.30円(+30pips)→ 陽線

実体の下端が150.00円(始値)、上端が150.30円(終値)になります。

陰線とは

陰線とは、終値が始値より低い足です。その期間の中で、売りが優勢だったことを表します。

陰線の実体の長さ = 始値 − 終値(終値 − 始値がマイナス)

例

USD/JPYの1時間足で、始値が150.00円、終値が149.60円の場合。

終値149.60 − 始値150.00 = −0.40円(−40pips)→ 陰線

実体の上端が150.00円(始値)、下端が149.60円(終値)になります。

色の違いに注意

陽線・陰線の色の決まりは、世界共通ではありません。

陽線陰線
日本の慣習赤青
MT4・MT5の初期設定青(または白)赤
欧米で多い表示緑赤

ツールによっては、陽線を白抜き(中が空白)、陰線を塗りつぶしで表示するものもあります。

色や塗りに頼らず、始値と終値の位置で判断する習慣をつけましょう。迷ったときは、足にカーソルを合わせると、始値・高値・安値・終値の数値を確認できるツールが多くあります。

ポイント:まず、使っているツールで、どの色(または塗り)が陽線かを確認しましょう。色は多くのツールで自由に変更できます。

陽線・陰線から読み取れること

1本の陽線・陰線

  • 陽線:買い優勢で終わった
  • 陰線:売り優勢で終わった

ただし、実体の長さやヒゲの有無によって、意味の強さは変わります。

足読み取れること
実体の長い陽線(大陽線)買いの勢いが強い
実体の短い陽線(小陽線)買い優勢だが、勢いは弱い
実体の長い陰線(大陰線)売りの勢いが強い
実体の短い陰線(小陰線)売り優勢だが、勢いは弱い

連続した陽線・陰線

足が連続して出ているときの、一般的な読み方です。

並び方一般的な読み方
陽線が続く買いが継続している。上昇の流れ
陰線が続く売りが継続している。下降の流れ
陽線と陰線が交互に出る方向感がない。レンジ(横ばい)の可能性
陽線が続いたあとに、大きな陰線上昇の勢いが弱まった可能性
陰線が続いたあとに、大きな陽線下落の勢いが弱まった可能性

これらの組み合わせを使った、ローソク足パターン(陽の陰はらみ、包み足など)は、第4章で一つずつ解説します。

陽線・陰線の「勢い」の見分け方

終値の位置を見る

足全体(高値〜安値)のどこで終わったかも、勢いの目安になります。

  • 陽線で、終値が高値に近い:最後まで買われて終わった。強い
  • 陽線で、上ヒゲが長い:一度高値をつけたが、押し戻された。強さに陰りがある
  • 陰線で、終値が安値に近い:最後まで売られて終わった。強い
  • 陰線で、下ヒゲが長い:一度安値をつけたが、買い戻された。弱さに陰りがある

計算例:同じ陽線でも、強さが違う

足A:始値150.00、高値150.30、安値149.98、終値150.28

実体   = 150.28 − 150.00 = 28pips
上ヒゲ = 150.30 − 150.28 =  2pips

足B:始値150.00、高値150.60、安値149.98、終値150.28

実体   = 150.28 − 150.00 = 28pips
上ヒゲ = 150.60 − 150.28 = 32pips

どちらも「28pipsの陽線」ですが、足Bは、一度60pips近く上昇したあと、半分近く押し戻されています。同じ陽線でも、足Aのほうが、買いの強さがはっきりしています。

同じ陽線でも、時間足で意味が変わる

陽線・陰線は、どの時間足を見ているかによって、意味する範囲が変わります。

  • 5分足の陽線:5分間で上がった
  • 日足の陽線:その日1日で上がった(始値より終値が高かった)
  • 週足の陽線:その週1週間で上がった

**短い時間足では陰線が続いていても、長い時間足では陽線(上昇)**ということもあります。複数の時間足を見て、全体の流れを確認しましょう。

初心者が間違えやすいポイント

色だけで、陽線・陰線を判断する

ツールによって、色が逆のことがあります。始値と終値の位置関係で判断しましょう。

「陽線=買うサイン」「陰線=売るサイン」と考える

陽線・陰線は、その期間の結果です。次の期間の動きを示すサインではありません。

前の足の終値と、次の足の始値が同じだと思い込む

FXは24時間取引されているため、多くの場合、前の足の終値と次の足の始値はほぼ同じです。ただし、週明けの窓開けなどでは、ずれることがあります。

実体とヒゲを見ずに、色だけで強さを判断する

同じ陽線でも、実体の長さやヒゲによって、強さが違います。色と形をセットで見ましょう。

1本の陽線・陰線で、相場の方向を決めつける

**連続した足の流れや、位置(高値圏・安値圏)**とあわせて判断します。

まとめ

  • 陽線は始値より終値が高い足(買い優勢)、陰線は始値より終値が低い足(売り優勢)
  • 陽線は、実体の下端が始値・上端が終値。陰線は、上端が始値・下端が終値
  • 色は、日本の慣習では陽線=赤、陰線=青。ただし、ツールによって異なる
  • 色ではなく、始値と終値の位置関係で判断する
  • 実体の長さ・ヒゲ・終値の位置で、陽線・陰線の強さが変わる
  • 陽線・陰線はその期間の結果であり、次の動きを保証するものではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。ローソク足の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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