時間論(変化日)とは?基本数値・対等数値と、変化日の見方

目次

時間論とは

時間論とは、相場の転換が、起きやすい「日(時間)」を、探す考え方です。日本では、一目均衡表の「時間論」として、知られています。一目均衡表は、一目山人(細田悟一)が、考案したと、されています。価格を、見るのではなく、「いつ、相場が、動きやすいか」を、見る点が、特徴です。一目均衡表については、別の記事で解説しています。

時間論の中心は、「変化日」です。変化日とは、トレンドが、転換したり、値動きが、加速したり、勢いが、変わったり、しやすいと、考えられる、日(足)のことです。変化日は、「基本数値」や「対等数値」から、求めると、されています。

変化日 = 起点の日(1日目)から、基本数値・対等数値の日数目に、当たる日

変化日は、「転換する日」ではなく、「転換が、起きやすい日の目安」です。また、変化日は、「時間」を、示すだけで、「上昇か、下落か」という、方向は、示しません。

図は、起点(安値)を、1日目として、基本数値の日に、縦線を引いた例です。9日目・17日目・26日目・51日目は、転換や反転が、起きていますが、33日目・42日目には、転換がなく、少しずれた日に、転換が、起きています。この図は、説明のために作った例で、必ず、このように動くわけでは、ありません。

基本数値と対等数値

基本数値

基本数値とは、変化日を、求める、基準となる、日数です。一目均衡表では、次の数が、使われると、されています(解説書によって、含める数は、違います)。

区分数値
基本数値9、17、26
その他の、重要とされる数値33、42、51、65、76、129、172、226、257 など

基本数値の、9・17・26は、「9 + 8 = 17」「17 + 9 = 26」のように、つながった数と、言われます。33・42・51なども、基本数値の、足し算・組み合わせから、作られると、説明されることが、あります。

数え方

起点の日を、「1日目」と、数えます。たとえば、「9日目」は、起点の日から、8日後です。起点とは、トレンドの、始まりの、高値・安値などの、大きな転換点です。

対等数値

対等数値とは、前の波の、日数と、同じ日数に、なる、日です。たとえば、上昇に17日かかった場合、そこから、17日目あたりが、次の変化日になると、考えます。「波の長さ(時間)が、対等になる」という、考え方です。値幅について、同様の考え方で、計算する、N値・V値・E値については、別の記事で解説しています。

変化日の手計算の例

起点が、2026年6月1日(月)の安値、日足とします(例の日付です)。日足は、平日のみ(土日は、足が、できない)で、数えます(祝日の扱いは、ブローカーによって、違うため、ここでは、平日として、数えます)。

1日目 = 6月1日(月)
9日目 = 1日目から、8営業日後
17日目 = 1日目から、16営業日後
26日目 = 1日目から、25営業日後
日数日付(例)曜日
9日目6月11日木
17日目6月23日火
26日目7月6日月
33日目7月15日水
42日目7月28日火
51日目8月10日月

計算例:対等数値(同じ日数)

図の例で、起点(6月1日)から、17日目(6月23日)の高値まで、上昇したとします。この高値(6月23日)を、新たな起点(1日目)として、17日目を、求めます。

6月23日を1日目とした、17日目 = 6月23日から、16営業日後 = 7月15日(水)

これは、最初の起点(6月1日)から、数えると、33日目(7月15日)に、当たります。

17日目(6月23日)を、起点から数えると 17日目
そこから16日後 = 起点から 17 + 16 = 33日目

このように、「複数の起点から、数えた変化日が、重なる」ことが、あります。重なった日は、重要な変化日と、考える人が、います。

起点数え方日付
6月1日(最初の起点)33日目7月15日(水)
6月23日(高値)17日目7月15日(水)
6月1日(最初の起点)42日目7月28日(火)
6月23日(高値)26日目7月28日(火)

17 + 16 = 33、17 + 25 = 42と、足し算で、決まる関係のため、基本数値同士の組み合わせで、変化日が、重なることは、数学的に、起きやすいです。重なったからと、必ず転換するわけではありません。

計算例:図の転換点と、変化日の一致

図の例で、転換点(高値・安値)の位置と、変化日(縦線)の距離を、確認します。

転換点日数近い変化日距離
高値9日目9日目0日
安値13日目9日目・17日目4日
高値17日目17日目0日
安値26日目26日目0日
高値35日目33日目2日
安値39日目42日目3日
高値46日目42日目4日
安値51日目51日目0日

許容する「ずれ」の、大きさで、「当たった」転換点の数は、次のように、変わります。

ずれ 0日:当たった = 4回 ÷ 8回 = 50.0 %
ずれ ±2日:当たった = 5回 ÷ 8回 = 62.5 %
ずれ ±3日:当たった = 6回 ÷ 8回 = 75.0 %
ずれ ±4日:当たった = 8回 ÷ 8回 = 100.0 %
許容するずれ当たった転換点割合
0日(ぴったり)4 / 850.0 %
±2日5 / 862.5 %
±3日6 / 875.0 %
±4日8 / 8100.0 %

ずれを、広く許容するほど、「当たった」ことになり、4日までなら、すべての転換点が、変化日の近くに、見えます。変化日が、8〜9日ごとに、あるため、許容を、広げれば、ほとんどの転換点が、当てはまることに、注意が必要です。「当たった」と判断する、基準(許容するずれ)を、事前に、決めておくことが、必要です。

他の分析との違い

時間論(変化日)サイクル理論ギャン理論(時間)
見るもの起点からの日数(基本数値)周期的な、繰り返し価格と時間の、バランス
使う数9・17・26 など安値から安値までの期間など決まった傾き・数
主観の入りやすさ起点の選び方で、変わる周期の取り方で、変わる起点・目盛りの選び方で、変わる
方向示さない示さない場合が、多い線で、示す

時間論は、「価格の分析」と、組み合わせて、使われることが、多いです。サイクル理論、ギャン理論については、別の記事で解説しています。

基本の使い方

1. 起点を、決める

重要な、高値・安値(トレンドの、始まり、大きな転換点)を、起点に、選びます。起点の選び方で、すべての変化日が、変わります。

2. 変化日を、確認する

基本数値(9・17・26など)から、変化日を、確認します。複数の起点から、数えて、重なった日は、特に、注目されることが、あります。

3. 価格の分析と、組み合わせる

変化日は、「いつ」だけを、示し、「どちらに、動くか」は、示しません。変化日の近くで、水準(サポート・レジスタンス、フィボナッチなど)や、ローソク足の、反転サインが、出るかを、確認します。

4. 変化日だけで、エントリーしない

変化日に、なったからといって、すぐに、エントリーせず、価格の動きで、確認します。

計算例:変化日(17日目)の高値で、売る場合

図の例(17日目の高値150.20円)で、変化日に、反転のサインが出て、売る場合を、考えます。損切りは、高値の少し上の150.30円、利益確定は、26日目の安値(149.70円)とします(例の数値です)。

高値の付近(150.15円)に、指値で売る場合

エントリー 150.15円、損切り 150.30円、利確 149.70円
リスク   = 150.30 − 150.15 = 0.15円(15pips)
リワード = 150.15 − 149.70 = 0.45円(45pips)
リスクリワード比 = 45 ÷ 15 = 3.0

陰線が確定した足の終値(150.00円)で売る場合

エントリー 150.00円、損切り 150.30円、利確 149.70円
リスク   = 150.30 − 150.00 = 0.30円(30pips)
リワード = 150.00 − 149.70 = 0.30円(30pips)
リスクリワード比 = 30 ÷ 30 = 1.0

さらに下がり、直近の安値(149.85円)を、下抜けた足の終値で売る場合

エントリー 149.85円、損切り 150.30円、利確 149.70円
リスク   = 150.30 − 149.85 = 0.45円(45pips)
リワード = 149.85 − 149.70 = 0.15円(15pips)
リスクリワード比 = 15 ÷ 45 ≒ 0.3
エントリー価格リスクリワードリスクリワード比
指値(高値の付近)150.15円15pips45pips3.0
反落を確認(足の確定)150.00円30pips30pips1.0
直近の安値を下抜けた(継続の確認)149.85円45pips15pips0.3

確認を重ねるほど、ダマシは減りやすくなりますが、エントリーが遅れ、リスクリワード比は、下がります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。指値は、価格が、届かずに、下落して、エントリーできないことも、あります。また、17日目に、高値が、つくとは、限らず、その後も、上昇が、続くことも、あります。直近の安値の下抜けまで待つと、目標までの値幅が、小さくなるため、目標を広げるか、見送る判断も、必要です。

注意点

1. 起点の選び方で、変化日が、変わる

「どの高値・安値を、起点にするか」は、人によって、違います。起点が、1日ずれるだけで、すべての変化日が、1日ずれます。

2. 数え方に、違いがある

起点の日を、1日目と、数えるか、0日目と、数えるか、祝日や、週末を、どう扱うかで、変化日が、ずれます。解説書やソフトによって、数え方が、違うため、自分の、数え方を、決めておくことが、必要です。

3. 変化日が、多く、後付けに、なりやすい

基本数値は、9・17・26・33・42・51…と、多く、複数の起点から、数えると、ほぼ、毎日が、どれかの、変化日に、なり得ます。図でも、許容するずれを、広げると、すべての転換点が、当てはまりました。後から、当てはめるのではなく、事前に、決めておくことが、必要です。

4. 方向は、示さない

変化日は、「動きが、変わりやすい日」を、示すだけで、上昇・下落の方向は、示しません。価格の分析と、組み合わせて、判断します。

5. 検証が、難しい

時間論は、定義や数え方が、複数あり、再現性のある、検証が、難しいと、言われています。ルールを、はっきり決めた上で、自分で、検証することが、必要です。

たとえば、変化日での逆張りが、損失20pipsで、10回続くと、合計−200pipsの損失です。その後の1回の利益が、250pipsなら、合計は+50pips、150pipsなら、合計は−50pipsです。この数字は、あくまで例ですが、損失を、利益で取り返せるかは、状況によって、変わります。環境認識については、別の記事で解説しています。

6. 足が確定するまで、分からない

変化日の足の、途中では、高値・安値が、決まらず、足が確定したときに、初めて、転換したかが、分かります。確定するまで、分からないことを、忘れないようにしましょう。

初心者が間違えやすいポイント

「変化日には、必ず、転換する」と考える

変化日は、「転換が、起きやすい日の目安」で、必ず、転換する日では、ありません。図でも、33日目・42日目には、転換が、起きていません。

変化日で、方向を、決めてしまう

変化日は、方向を、示しません。「変化日だから、下がる」と、決めつけず、価格の動きで、確認しましょう。

当たった日だけを、数える

「9日目・17日目・26日目は、当たった」と、数えて、外れた日(33日目・42日目)を、数えないと、実際より、よく当たるように、見えます。当たった数と、外れた数の、両方を、数えるようにしましょう。

数え方を、決めずに、使う

起点を、1日目か、0日目か、週末・祝日を、どう数えるかを、決めずに、使うと、変化日が、ずれます。自分の数え方を、決めるようにしましょう。

検証せずに、使う

「時間論で、転換の日が、分かる」と聞いても、実際の成績は、通貨ペア・時間足・ルールの組み合わせで、変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • 時間論は、相場の転換が、起きやすい「日(時間)」を、探す考え方。一目均衡表の時間論として、知られ、一目山人(細田悟一)が、考案したと、されている
  • 変化日は、起点を1日目として、基本数値(9・17・26など)や、対等数値の日数目に、当たる日。転換が、起きやすい日の目安で、方向は、示さない
  • 例では、起点が2026年6月1日(月)の日足で、9日目=6月11日、17日目=6月23日、26日目=7月6日、33日目=7月15日、42日目=7月28日、51日目=8月10日。6月23日を起点に、17日目を数えると、7月15日(最初の起点から、33日目)と、重なる
  • 例では、許容するずれが、0日で50.0%、±2日で62.5%、±3日で75.0%、±4日で100.0%の転換点が、変化日の近くに、見えた。ずれの許容を広げるほど、「当たった」ように見える
  • 例では、指値(3.0)、反落の確認(1.0)、直近の安値の下抜け(0.3)の順に、リスクリワード比が下がる。指値は、エントリーできないこともある
  • 起点の選び方・数え方で、変化日が変わる。変化日が多く、後付けになりやすい。検証が、難しい
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。チャート分析の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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