三山とは?見方・条件・使い方

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三山とは

三山とは、ほぼ同じ高さの山(高値)が3つ並び、そのあとに下落する形のことです。上昇トレンドの終わり(天井圏)で現れると、天井のサインとして注目されます。酒田五法の1つで、「高値を3回試したが、超えられなかった」ことを表します。

山と山の間にできる谷(安値)をつないだ線を、ネックラインと呼びます。ネックラインを終値で下に割ると、三山が完成した(天井が確認された)と見るのが、一般的な考え方です。

要素内容
山(高値)ほぼ同じ高さで、3回つくられる
谷(安値)山と山の間に2つできる
ネックライン谷をつないだ線。これを割ると完成
完成後の目標山からネックラインまでの値幅を、ネックラインから下へ同じだけ伸ばした位置(目安)

三山が示すこと

上昇が続いたあと、1つ目の山で売りが入り、押す
→ 再び買われて、2つ目の山をつくるが、高値を大きく超えられず押す
→ 3つ目の山でも、同じあたりで跳ね返される
→ 買いの勢いが尽きたと見られ、谷(ネックライン)を割ると、売りが優勢になる
読み取れること内容
高値の壁同じ価格帯で、買いが3回止められた
買いの力の低下3回目でも、高値を更新できなかった
ネックラインの意味これまで下値を支えていた谷が、崩れた

「3回試して、超えられなかった」ことが、天井の根拠として見られます。

三山の条件

項目目安の例
山の数3つ
山の高さのそろい方3つの山の高値の差が、小さい(最も高い山の0.1%以内など)
谷の高さのそろい方2つの谷の安値の差が、小さい
直前の値動き上昇トレンドの高値圏
完成の確認ネックラインを、終値で割る

計算例:三山の判定

日足(または4時間足)で、次の値がつきました。

価格
① 山151.50円
② 山151.55円
③ 山151.48円
谷(①と②の間)150.72円
谷(②と③の間)150.68円
ネックライン約150.70円(2つの谷の中間)
【山のそろい方】
最も高い山 151.55円、最も低い山 151.48円
差 = 151.55 − 151.48 = 0.07円(7pips)
比率 = 0.07 ÷ 151.55 ≒ 0.046%(0.1%以内)

【谷のそろい方】
差 = 150.72 − 150.68 = 0.04円(4pips)

【ネックライン】
(150.72 + 150.68) ÷ 2 = 150.70円

3つの山の差は7pips(約0.05%)、2つの谷の差は4pipsと、よくそろっているため、三山の形と言えます。終値が150.70円を下回った時点で、完成と見ます(図の例では、終値150.62円)。0.1%という数値は、あくまで一例です。自分で基準を決め、過去のチャートで検証することが大切です。

完成後の目標の目安

値幅 = 最も高い山 − ネックライン = 151.55 − 150.70 = 0.85円(85pips)
目標 = ネックライン − 値幅 = 150.70 − 0.85 = 149.85円

これは、あくまで目安です。必ず目標まで届くわけではありません。

他の形との違い

三山ダブルトップ三尊天井(ヘッドアンドショルダーズ)
山の数3つ2つ3つ
山の高さほぼ同じほぼ同じ真ん中が最も高い
ネックライン谷をつないだ線間の谷の水平線谷をつないだ線(傾くこともある)
特徴高値を3回止められる高値を2回止められる真ん中の山が頭、両側が肩

三山と三尊天井は、山が3つという点が同じですが、三山は高さがそろっているのに対し、三尊天井は真ん中が高い点で、区別されます。ダブルトップ、三尊天井については、別の記事で解説しています。

安値側(底)の形は、「三番底(さんばんぞこ)」などと呼ばれ、上下を逆にした形です。

場所別の見方

場所見方
上昇トレンドの高値圏天井の可能性。最も注目される
長い上昇のあと上昇の一服、または転換
レンジの上限レンジ内に戻る可能性
下降トレンドの途中下落の継続として見る場合がある
レンジの中央意味が薄い

サポート・レジスタンス、トレンドの見方については、別の記事で解説しています。

使い方

ネックラインを割ってから、判断する

3つ目の山をつくった時点では、まだ三山は完成していません。ネックラインを終値で割ることで、初めて天井の確認になります。割れる前に売ると、4つ目の山が出て、上昇が続いた場合に、損失になります。

計算例:エントリーの位置による違い

損切りは、3つ目の山(151.48円)の5pips上(151.53円)、利益確定は149.85円とします。3つ目の山を超える(高値更新が続く)と、前提が崩れるためです。

ネックラインを割った足の終値で売る場合(150.62円で売る)

エントリー 150.62円、損切り 151.53円、利確 149.85円
リスク   = 151.53 − 150.62 = 0.91円(91pips)
リワード = 150.62 − 149.85 = 0.77円(77pips)
リスクリワード比 = 77 ÷ 91 ≒ 0.85

ネックラインへの戻り(150.70円)を待って売る場合(損切りは同じ)

エントリー 150.70円、損切り 151.53円、利確 149.85円
リスク   = 151.53 − 150.70 = 0.83円(83pips)
リワード = 150.70 − 149.85 = 0.85円(85pips)
リスクリワード比 = 85 ÷ 83 ≒ 1.02

ネックラインへの戻りを待ち、損切りを「ネックラインの上(150.98円)」に置く場合

エントリー 150.70円、損切り 150.98円、利確 149.85円
リスク   = 150.98 − 150.70 = 0.28円(28pips)
リワード = 150.70 − 149.85 = 0.85円(85pips)
リスクリワード比 = 85 ÷ 28 ≒ 3.0

山の頂点に損切りを置くと、損切り幅がパターンの高さほどに広がり、リスクリワード比が1に届かないことが、三山のような大きな形の特徴です。ネックラインの上に損切りを置くと、リスクリワード比は大きく良くなります。ただし、「ネックラインを一度割ったあと、再び上に戻る」ことは、よくあるため、損切りにかかりやすくなります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。また、戻りがないまま下がり続けると、エントリーできません。

注意点

1. 三山は、時間がかかり、数が少ない

山が3つ並ぶまで、数十本以上の足が必要です。きれいな三山は、そう多くありません。「それらしい形」を無理に探さないことが大切です。

2. 山の高さが、完全にそろうことは少ない

多少の差は、よくあります。そろい方の基準は、自分で決めておく必要があります。

3. 4つ目の山が出ることもある

3つで終わらず、さらに高値を試すことがあります。ネックラインを割るまでは、三山とは決められません。

4. ネックラインを割っても、だましになることがある

一度割ったあと、すぐ戻ることは、よくあります。終値で確認し、戻りに注意します。ダマシについては、別の記事で解説しています。

5. 長い時間足ほど、意味が大きい

短い時間足の三山は、ノイズであることが多いです。日足・4時間足など、長い時間足の三山のほうが、意識されやすいと考えられます。

6. 足が確定するまで、分からない

進行中の足は、ネックラインを割ったように見えても、確定までに戻ることがあります。確定後に判断しましょう。

初心者が間違えやすいポイント

山が3つ見えたら、すぐに売る

ネックラインを割る前に売ると、上昇が続いたときに、含み損が膨らみます。

山の高さがそろっていない形も、三山と考える

3つの山の高さが大きく違う場合は、別の形(三尊天井や、上昇の途中の押し目)の可能性があります。

目標を、必ず届く値だと考える

値幅の計算による目標は、あくまで目安です。途中で止まる、または反転することもあります。

損切りの位置を、決めずに入る

山の頂点か、ネックラインの上かで、リスクリワード比が大きく変わります。あらかじめ、決めておくことが大切です。

検証せずに、使う

「三山のあとは、下がる」と聞いても、実際の確率は、判定基準や場所で変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • 三山は、ほぼ同じ高さの山が3つ並ぶ形。高値圏で出ると、天井のサイン
  • 谷をつないだネックラインを、終値で割ることで、完成と見る。割る前は、まだ確定ではない
  • 完成後の目標は、「山からネックラインまでの値幅」を下に伸ばした位置が目安
  • 三尊天井は、真ん中の山が高い点で、三山と区別される。ダブルトップは、山が2つ
  • 山の頂点に損切りを置くと、リスクリワード比が悪くなりやすい。ネックラインの上に置くと良くなるが、だましにかかりやすい
  • 数が少なく、時間がかかるため、長い時間足で、慎重に確認する
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。ローソク足の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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