2Bパターン・フェイクアウトとは?見方・条件・使い方

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2Bパターンとは

2Bパターンとは、直前の高値(または安値)をいったん超えたものの、数本以内に、その高値の内側へ戻ってしまう形のことです。高値更新が「失敗」したことを、終値の位置で確認する考え方です。フェイクアウト(Fakeout)、ストップ狩り、ブルトラップ・ベアトラップといった名前で呼ばれることもあり、ほぼ同じ現象を指すことが多いです。

天井側(高値)の2Bは、次の流れです。

段階内容
① 前回高値があるスイング高値など、意識されている高値
② 高値を超えるブレイクしたように見える
③ すぐに戻る数本以内に、前回高値の下で引ける
④ 失敗が確定「上抜けは失敗」と見て、売りを考える

安値側(底)の2Bは、これの上下を逆にした形です。前回安値を割ったあと、数本以内に前回安値の上へ戻ります。

2Bパターンが示すこと

前回高値の上には、買いの注文(ブレイクを狙った買い)と、
損切りの買い戻し(高値の上に置かれた売りの損切り)が並びやすい
→ 高値を超えると、それらが約定して、一時的に価格が押し上げられる
→ しかし、その先で買い続ける力がない
→ 買いが尽きて、高値の下へ戻る
→ 上で買った人が含み損になり、その決済(売り)が下げを加速させることもある
読み取れること内容
上抜けの失敗高値を超えても、定着できなかった
買いの力不足高値の上で、買いが続かなかった
含み損の発生高値の上で買った人が、損切りに追い込まれる可能性

「ブレイクしたと思った人が、はしごを外される」形なので、戻りが速いほど、逆方向への動きも出やすいと、一般に考えられています(必ず起きるわけではありません)。

ブレイクアウトとダマシの全般については、別の記事で解説しています。

2Bパターンの条件

項目目安の例
前回の高値(安値)はっきりしたスイング高値(安値)
突破幅小さい(直近の平均的な値幅の、数分の一など)
戻るまでの本数数本以内(1〜3本など)
戻りの確認終値が、前回高値の下(ヒゲだけでなく、終値で確認)
場所レンジの上限・下限、重要な節目

スイング高値・安値については、別の記事で解説しています。

計算例:突破幅と戻りの判定

1時間足で、前回高値が150.80円だったとします。その後の値動きが、次のとおりでした。

高値終値前回高値(150.80円)との関係
突破した足150.97円150.88円終値も上(上抜けに見える)
次の足150.92円150.71円終値が下に戻った
その次の足150.74円150.64円さらに下で引けた
突破幅 = 150.97 − 150.80 = 0.17円(17pips)
終値の確認:150.71円 < 150.80円(1本で、前回高値の下に戻った)

突破幅は17pipsと小さく、1本で前回高値の下に戻ったため、2Bパターンと判定できます。17pips、1〜3本といった数値は、あくまで一例です。自分で基準を決め、過去のチャートで検証することが大切です。

突破した足が、そのまま大きく上で引けた場合や、戻りに何本もかかった場合は、2Bではなく、通常のブレイクの可能性があります。

他の形との違い

2Bパターンダブルトップピンバー
本数数本山が2つ(長めの形)1本
高値との関係前回高値を一度超えて戻るほぼ同じ高さで、2回止まるヒゲで高値を試して戻る
見るところ終値が高値の下かネックラインの割れヒゲの長さ

2Bパターンは、ダブルトップやピンバーと重なることがあります。高値を少し超えて戻ったダブルトップは、2Bの一種とも言えます。ダブルトップ、ピンバーについては、別の記事で解説しています。

場所別の見方

場所見方
レンジの上限(上抜け失敗)レンジ内へ戻る可能性。最も典型的
上昇トレンドの高値圏上昇の勢いの衰えを示すことがある
重要なレジスタンスラインの意識の強さを示す
下降トレンドの安値圏(安値側)底打ちの可能性
トレンドの途中の押し目・戻り意味が薄く、判断が難しい
何もない場所意味が薄い

サポート・レジスタンスについては、別の記事で解説しています。

使い方

高値の下へ戻ったことを確認してから、売りを考える

高値を超えた時点では、まだ「ブレイク成功」か「2B」かは分かりません。終値で、前回高値の下に戻ったことを確認してから、動くのが基本です。

計算例:エントリーの位置による違い

上の例で、損切りは、突破した足の高値(150.97円)の5pips上(151.02円)、利益確定は149.80円とします。再び高値を超えて定着する(高値更新が続く)と、前提が崩れるためです。

戻った足の確定後に売る場合(150.64円で売る)

エントリー 150.64円、損切り 151.02円、利確 149.80円
リスク   = 151.02 − 150.64 = 0.38円(38pips)
リワード = 150.64 − 149.80 = 0.84円(84pips)
リスクリワード比 = 84 ÷ 38 ≒ 2.2

前回高値の少し下(150.78円)への戻りを待って売る場合

エントリー 150.78円、損切り 151.02円、利確 149.80円
リスク   = 151.02 − 150.78 = 0.24円(24pips)
リワード = 150.78 − 149.80 = 0.98円(98pips)
リスクリワード比 = 98 ÷ 24 ≒ 4.1

戻りを待つほうが、リスクリワード比は良くなります(スプレッドや約定のずれは、考慮していません)。ただし、戻らずに下がり続けた場合は、エントリーできません。エントリーを逃すことも、織り込んでおきましょう。

注意点

1. 突破幅が大きいと、2Bではないことが多い

高値を大きく超えて、しばらく上にとどまった場合は、通常のブレイクの可能性があります。突破幅と、戻るまでの時間が、判定のポイントです。

2. 「戻る」前に売らない

高値を超えた時点で「どうせ戻る」と考えて売ると、そのまま上がり続けたときに、大きな損失になります。終値で戻ってから判断します。

3. 戻ったあとに、もう一度上へ向かうことがある

一度戻っても、再び高値を超えて上昇することは、十分にあります。損切りは、必ず置きます。

4. 指標発表や要人発言の前後は、特に注意

急変動で、高値を一瞬超えて戻ることは、よく起きますが、その後の動きも大きくなりがちです。

5. 時間足で、意味が変わる

短い時間足の2Bは、ノイズであることが多いです。長い時間足で、重要な高値・安値に対して出た2Bのほうが、意識されやすいと考えられます。

6. 足が確定するまで、分からない

進行中の足は、戻ったように見えても、確定までに形が変わります。確定後に判断しましょう。

初心者が間違えやすいポイント

高値を超えたら、すぐに逆張りする

終値での確認なしに入ると、ブレイクが本物だった場合に、含み損が膨らみます。

どんな高値でも2Bと考える

はっきりしないスイング高値や、意識されていない価格では、意味が薄いです。

ヒゲだけで戻ったのを、2Bと考える

足の途中で戻っても、終値が高値の上なら、失敗の確認とは言えません。終値で確認します。

損切り位置を、決めずに入る

突破した足の高値の少し上など、前提が崩れる位置に、あらかじめ置きます。

検証せずに、使う

「2Bのあとは、逆に動く」と聞いても、実際の確率は、判定基準や場所で変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • 2Bパターンは、前回高値(安値)を一度超えたあと、数本以内に内側へ戻る形。高値更新の失敗を、終値の位置で確認する
  • フェイクアウト・ストップ狩り・ブルトラップ(ベアトラップ)と、ほぼ同じ現象を指すことが多い
  • 突破幅が小さく、戻りが速いほど、典型的な2B。大きく超えて定着した場合は、通常のブレイク
  • 終値で戻ったことを確認してから、判断する。ヒゲだけでは判断しない
  • 戻りを待つとリスクリワード比は良くなるが、エントリーできないこともある
  • 損切りは、突破した足の高値(安値)の少し外側など、前提が崩れる位置
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。ローソク足の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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