ダブルトップとは?M字の天井と、ネックラインの見方

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ダブルトップとは

ダブルトップとは、上昇のあとの高値圏で、ほぼ同じ高さの山(高値)が2つ並び、そのあとに下落する形です。チャートの形が、アルファベットの「M」に似ていることから、上昇トレンドの終わり(天井)を示すチャートパターンとして、よく知られています。日本語では「二番天井」と、呼ばれることも、あります。

「高値を2回試したが、超えられなかった」ことが、天井の根拠として、見られます。1つ目の山で、売りが入って押され、再び、買われて、2つ目の山を作りますが、高値を超えられず、再び下落する流れです。

要素内容
山①・山②ほぼ同じ高さの、2つの高値
谷2つの山の間にできる、安値
ネックライン谷の安値から、右へ、水平に引いた線
完成ネックラインを、終値で下に割ったとき
目標山からネックラインまでの値幅を、ネックラインから下へ、同じだけ伸ばした位置(目安)

ネックラインを割る前は、「ダブルトップの形になりかけている」だけで、完成では、ありません。2つ目の山のあとに、また上昇して、山を超えることも、あります。

上の図は、説明のために作った例です。上段は、ネックラインを割ったあと、一度戻して、目標まで下落しました。下段は、割ったあとに、戻されて、山を上に抜けています。実際の相場が、このようにきれいに動くことは、少ないです。

ダブルトップの条件

項目目安(例)
前の動きある程度の期間の、上昇トレンドがある
山の高さ2つの山の差が、小さい(この記事の例では、山から谷までの値幅の10%以内)
山の間隔ある程度、時間が空いている(数本では、小さな波になる)
谷2つの山の間の、最も低い安値
完成の確認終値で、ネックラインを下に割る

山の差の許容や、山の間隔は、解説によって、違います。2つ目の山が、1つ目より、低いことを、条件とする解説も、あります。また、形が成立するまでの期間は、数か月かかると、される解説も、あります。数週間の小さな形は、ダブルトップではなく、保ち合いの途中の可能性が、あります。

出来高について、ある解説では、「上昇局面で、高値圏の出来高が増え、2つ目の山では、減る」とされています。FXの出来高は、ブローカーごとの、ティックボリュームで、実際の取引量とは、異なります。

計算例

山の差と、パターンの大きさ

例の価格は、次のとおりです(例の数値です)。

山① 152.00円、山② 151.90円、谷 150.40円(ネックライン)
山の差 = 152.00 − 151.90 = 0.10円(10pips)
パターンの高さ = 152.00 − 150.40 = 1.60円(160pips)
山の差 ÷ パターンの高さ = 10 ÷ 160 = 6.25 %(この記事の目安の10%以内)
山①(30本目)から山②(62本目)まで = 62 − 30 = 32本(日足)≒ 6.4週(32 ÷ 5)

完成と、目標の計算

ネックラインの割れ:74本目の終値 150.25円(ネックライン150.40円より、15pips下)
目標 = ネックライン − パターンの高さ = 150.40 − 1.60 = 148.80円

図の上段では、104本目の安値が、148.75円で、目標の148.80円に、届きました。目標は、あくまで目安で、届かずに反転することも、あります。

売りのタイミングと、リスクリワード比

売りのタイミングは、3つ考えられます(どれが適切かは、解説によって、違います)。損切りは、ネックラインの35pips上の150.75円、目標は148.80円とします(例の数値です)。

ネックラインを割った、74本目の終値(150.25円)で売る場合

エントリー 150.25円、損切り 150.75円、利確 148.80円
リスク   = 150.75 − 150.25 = 0.50円(50pips)
リワード = 150.25 − 148.80 = 1.45円(145pips)
リスクリワード比 = 145 ÷ 50 = 2.9
損益分岐の勝率 = 1 ÷(1 + 2.9)= 1 ÷ 3.9 ≒ 25.6 %

ネックラインへの戻りを待ち、80本目の終値(150.35円)で売る場合

エントリー 150.35円、損切り 150.75円、利確 148.80円
リスク   = 150.75 − 150.35 = 0.40円(40pips)
リワード = 150.35 − 148.80 = 1.55円(155pips)
リスクリワード比 = 155 ÷ 40 ≒ 3.88 ≒ 3.9
損益分岐の勝率 = 1 ÷(1 + 3.9)= 1 ÷ 4.9 ≒ 20.4 %

戻りのあとの、下落を確認して、84本目の終値(149.90円)で売る場合

エントリー 149.90円、損切り 150.75円、利確 148.80円
リスク   = 150.75 − 149.90 = 0.85円(85pips)
リワード = 149.90 − 148.80 = 1.10円(110pips)
リスクリワード比 = 110 ÷ 85 ≒ 1.29 ≒ 1.3
損益分岐の勝率 = 1 ÷(1 + 1.3)= 1 ÷ 2.3 ≒ 43.5 %
エントリー価格リスクリワードリスクリワード比損益分岐の勝率
ネックライン割れ(74本目)150.25円50pips145pips2.9約25.6%
戻り売り(80本目)150.35円40pips155pips3.9約20.4%
下落を確認(84本目)149.90円85pips110pips1.3約43.5%

戻りを待つ方法は、リスクリワード比が高く見えますが、戻りが来ずに、そのまま下落すると、売る場面が、ありません。確認を重ねるほど、ダマシは、減りやすくなりますが、エントリーが遅れ、リスクリワード比は、下がります(この例では、2.9から1.3に下がります)。スプレッドは、考慮していません。

損切りの位置による違い

損切りを、2つ目の山の少し上(151.95円)に置く方法も、あります。ネックライン割れの150.25円で売る場合を、計算します。

エントリー 150.25円、損切り 151.95円、利確 148.80円
リスク   = 151.95 − 150.25 = 1.70円(170pips)
リワード = 150.25 − 148.80 = 1.45円(145pips)
リスクリワード比 = 145 ÷ 170 ≒ 0.85 ≒ 0.9
損益分岐の勝率 = 1 ÷(1 + 0.9)= 1 ÷ 1.9 ≒ 52.6 %

山の上に置くと、ダマシのときに、損切りに、かかりにくくなりますが、リスクリワード比は、低くなります。図の下段では、価格が、山を超えて、152.8円付近まで上昇したため、どちらの損切りも、かかります(150.75円で−50pips、151.95円で−170pips)。

基本の使い方

1. 前の上昇トレンドを、確認する

ダブルトップは、上昇のあとに、現れる形です。下落の途中や、横ばいの中の、2つの山は、別の意味になることが、あります。

2. 谷から、ネックラインを引く

2つの山の間の、安値から、水平線を引きます。山②ができた段階で、線を、引いておきます。

3. ネックラインを、終値で割るのを待つ

ヒゲだけで割って、すぐ戻る動きは、ダマシの可能性が、あります。終値で、確認します。

4. エントリーと損切りを決める

ネックライン割れ、戻り売り、下落の確認の、3つの方法が、あります。損切りは、ネックラインの少し上、または、山②の少し上に、置く考え方が、あります。

5. 目標を決める

目標は、パターンの高さを、ネックラインから、下に伸ばした位置を、目安にします。途中の安値や、サポートなどに、近い位置で、一部を、決済する考え方も、あります。

6. 上位足も、確認する

上位足の、大きなサポートや、トレンドの向きも、確認します。レジスタンス付近で現れたダブルトップは、セオリーどおりに、動きやすいと、される解説も、あります。

注意点

1. 完成前は、天井とは、決まらない

ネックラインを割るまでは、ダブルトップは、完成していません。山②のあとで、山を超えて、上昇が、続くこともあります。

2. ダマシが、ある

図の下段のように、ネックラインを割ったあとに、戻されて、山を超える場合が、あります。ダマシを、完全に避ける方法は、ありません。

3. 形は、あとから、見るときれいに見える

過去のチャートでは、山が、はっきり見えますが、リアルタイムでは、山②が、山①を、超えるのか、止まるのかは、分かりません。

4. 目標は、目安

目標に届かずに、反転することも、あります。目標の手前で、一部を、決済する考え方も、あります。

5. 山の高さの判断は、人によって違う

「ほぼ同じ高さ」の基準は、人によって違います。自分の基準を、先に決めておきましょう。

6. ブローカーによって、足の区切りが違う

ブローカーによって、サーバー時間が違い、日足の区切りが、違います。そのため、高値・安値や、終値が、微妙に、違うことが、あります。ネックラインを、終値で、割ったかの判定も、変わることが、あります。

7. ダマシ・負けが、続くことがある

たとえば、ネックライン割れの150.25円で売り、損切り150.75円にかかる場合、損失は50pipsです。これが3回続くと、合計−150pipsです。その後、145pipsの利益が1回なら、合計は−5pips、2回なら、+140pipsです。この数字は、あくまで例ですが、勝ちが、1回では、取り返せないことが、あります。

初心者が間違えやすいポイント

2つの山が、できただけで売る

ネックラインを割るまでは、完成していません。山②のあとで、上昇が続く場合も、あります。

小さな波を、ダブルトップと呼ぶ

数本の、小さな2つの山は、ただの、細かい波の可能性が、あります。前の上昇の大きさと、パターンの大きさを、確認しましょう。

ヒゲだけで、ネックラインを割ったと考える

終値で、確認しましょう。

損切りを決めない

ダマシのときは、山を超えて、大きく上昇することが、あります。エントリーの前に、損切りの位置を、決めておきましょう。

検証せずに、使う

「ダブルトップは、天井のサイン」と聞いても、実際の成績は、通貨ペア・時間足・ルールの組み合わせで、変わります。自分で、確認しましょう。

まとめ

  • ダブルトップは、上昇のあとの高値圏で、ほぼ同じ高さの山が2つ並ぶ、M字の形。ネックラインを、終値で割ると、完成とされる
  • 目標は、山からネックラインまでの値幅を、ネックラインから下に伸ばした位置(目安)。例では、152.00 − 150.40 = 160pipsで、目標は148.80円
  • 例では、山の差は10pips(パターンの高さの6.25%)。山①から山②まで、32本(日足)
  • ネックライン割れ(2.9、約25.6%)、戻り売り(3.9、約20.4%)、下落の確認(1.3、約43.5%)で、リスクリワード比と、損益分岐の勝率が変わる。損切りを山の上(151.95円)にすると、リスクリワード比は0.9(スプレッド除く)
  • ダマシでは、ネックラインを割ったあとに戻され、山を超えることがある
  • 完成前は、天井と決まらない。目標は目安
  • 単独では判断できない。必ず機能するわけではない

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の売買を勧めるものではありません。チャート分析の解釈は目安であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資の勧誘や利益を保証するものでもありません。取引は自己責任でお願いします。

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